ピコスポット:シミ・そばそばかす・タトゥー除去
ピコスポットとは、高出力のレーザーをピンポイントで照射してシミ、そばかす、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、タトゥーなどを除去する治療法です。痛みを最小限に抑えながら気になるシミを効果的に治療することができます。
シミの状態によっては3~6か月間隔で複数回の施術が必要になる場合があります。
ピコスポット治療の仕組み
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ピコ秒レーザーの照射
ピコスポット治療では、1兆分の1秒という超短時間で高出力のレーザーを照射します。この瞬間的な照射が、従来のレーザー治療とは異なる効果をもたらします。
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光音響効果の発生
レーザー照射により、光音響効果が発生します。これは、レーザーエネルギーが音波に変換される現象で、メラニン色素を効果的に分解します。
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メラニンの分解
光音響効果によって分解されたメラニンは、体内の免疫システムによって自然に排出されます。これにより、シミやタトゥーが徐々に薄くなっていきます。
ピコスポット治療の特徴
従来のレーザー治療
従来のレーザー治療では、熱作用によってメラニンを分解するため、痛みや皮膚へのダメージが比較的大きくなります。そのため、炎症後色素沈着が起こりやすい傾向があります。
ピコスポット治療
ピコスポット治療は、熱作用を最小限に抑えつつ、光音響効果でメラニンを効果的に分解します。そのため、痛みが少なく、肌への負担も軽減されます。炎症後色素沈着も起こりにくいとされています。
治療後の違い
ピコスポット治療は、従来のレーザーよりもかさぶたができにくいですが、かさぶたができた場合1~2週間程度で自然に剥がれ落ちます。炎症後色素沈着も起こりにくく、起きた場合の期間も従来のレーザーよりも短い傾向にあります。
ピコスポット治療の適応症状
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シミ・ソバカス
年齢とともに増えてくるシミや、遺伝的な要因で生じるソバカスの除去に効果的です。特に、顔や手の甲など、目立つ部位のシミ除去に適しています。従来のレーザーでは治療が難しかった薄いシミにも効果があります。
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老人性色素斑
紫外線による色素沈着、いわゆる老人性色素斑の改善にも高い効果を発揮します。
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青あざ・ADM
皮膚深層の色素沈着である青あざや、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)にも効果があります。
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タトゥー除去
従来のQ スイッチレーザーでは除去が困難だったタトゥーにも効果を発揮します。特に、カラータトゥーの除去に高い効果を示します。
ピコスポット治療の効果
1回の治療でも効果を実感
ピコスポット治療は、1回の施術でも目に見える効果が得られることが特徴です。シミの色が薄くなったり、タトゥーのインクが分解されたりする様子を、治療直後から確認できることがあります。ただし、個人差や症状の程度によって効果の現れ方は異なります。
ピンポイントでのシミ除去
ピコスポットの特性を活かし、ピンポイントでのシミ除去が可能です。これにより、周囲の健康な肌へのダメージを最小限に抑えつつ、ターゲットとなるシミだけを効果的に治療することができます。複数のシミがある場合でも、それぞれに適した照射が可能です。
カラフルタトゥーにも対応
ピコトーニングと呼ばれる技術を併用することで、顔全体のトーンアップも期待できます。これは、微細なレーザー照射を面で行うことで、肌のくすみを改善し、明るく透明感のある肌へと導きます。シミ治療だけでなく、総合的な肌質改善効果も期待できるのがピコスポット治療の魅力です。
ピコスポット治療のプロセス
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初診・カウンセリング
まず医師との個別カウンセリングで、患者様の肌の状態や希望に合わせた最適な治療計画を立てます。
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レーザー照射施術
治療当日は、ピコレーザーによる照射を行います。痛みは最小限に抑えられていますが、必要に応じて麻酔クリームを使用することもできます。照射時間は症状によって異なりますが、通常5〜15分程度です。
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アフターケア
施術後は、医師から指示されたホームケアの方法を守り、適切な保湿と日焼け対策を行うことが重要です。
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経過観察・追加治療
初回治療から1週間後に再診していただきます。効果の確認と追加治療の必要性は3カ月~6か月を目安に判断します。個人差はありますが、通常1~3回程度の治療で十分な効果が得られることが多いです。
ピコスポット治療の安全性と副作用
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